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2012.06.08 Friday

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2012.04.16 Monday

はじめに

マギの小説部屋にお越しいただき有難うございますm(o・ω・o)m
当サイトでは、アラジン×アリババ シンドバッド×ジュダル(微量でジュダ紅)を取り扱っております。
断りもなくアラジンが大人化したりするので、苦手な方はお気をつけください。

【カップリング別リンク】 ■アラアリ  ■シンジュ  ■学園パロディ

2012.04.17 Tuesday

□月夜の夢


「うぁあああああっ!!!!」

白い大理石や美しい調度品で飾られた、部屋と言うには広いその中心にいる少年は、あらん限りの声で叫んだ。

それは少年の心を支配する黒い感情から逃れる為の咆哮なのだろうか。

まわりに漂う白きルフ鳥達は、悲痛な叫びをあげている。


鳥達は、部屋に飾られた絵や掛けられたカーテンやテーブルやベッドや本、どれも創造主からの愛に溢れた物だと少年に教えているのだが、今の彼にはそれが伝わらないようだった。

その青い髪を携えた少年は、小さな身体からは想像出来ないような魔力を、まさに爆発させるように部屋中にぶつけるその様は狂気を垣間見させた。


ぶつけられた魔法というには未熟な魔力のカタマリが、そのきらびやかな部屋の壁や天井に亀裂を作りカーテンを引き裂いた。

しかし、その膨大な魔力でもこの部屋は壊れない。


ふいに天井に吊るされていた温かく美しい光をたたえた黄金のシャンデリアが、少年のもとへ落下する。


彼の破壊行為を悲しそうに見つめていた青い巨人が、落下する黄金のシャンデリアをその身体で受け止めると少年は感情の宿らないその美しい造型の顔を歪めた。


「何故邪魔をする?

 ここから出られないなら死んだほうがマシだ。」


背中に突き刺さるシャンデリアは、赤い装飾を施されてぬらぬらと怪しく輝いている。


「君が死んでしまったら俺は悲しいよ、アラジン。」

そう言った青い巨人の瞳からは一筋の涙が流れた。

それは従者ではなく、一人の個人としての言葉。


あの時に僕は死に至る程の、孤独と絶望から解放されたんだと思うんだ。


--------------------------------


部屋と呼ぶには広く、世界と呼ぶにはあまりにも狭い懐かしい場所。

懐かしく気だるい感情を抱いたまま、ゆっくりと重い瞼をあげる。

窓から差してくる柔らかい月の光が、ぼんやりと天井を照らしてその造型を浮かび上がらせていた。

 

「懐かしいね、ウーゴくん…」

今は亡き友の名前を呼ぶと、その独白はみるみる夜の静寂へ溶けていく。

隣に寝ている彼をおこさないようにそっと上半身を起こし、傍らにおいていた主を無くした黄金の笛をにぎりしめると、胸が苦しくなって息がつまった。


こういう時の他人への接し方はわかっていても、自分の場合はどうしていいかわからないもので。


僕はぎゅっと目を瞑ると、その感情が過ぎるのを待った。

 


「ん…アラジン?」

どうやら気配に疎い方ではない彼をおこしてしまったようだ。


その柔らかい金糸のような髪を撫でると、気持よさそうに琥珀色の瞳が細められた。


「ごめんね、おこしちゃったかな?」

金糸の手触りを楽しんでいると、ふいにその手が僕の頬を撫でた。

温かくて優しい大好きな手。

「・・・泣けよ。」


一瞬何を言われてるのか分からずに彼を見返すと、何故か彼の方が辛そうにその形の良い眉を寄せていた。


「悲しい時は泣いていいんだぜ。」

今度は僕の首に手を掛け引っ張られると、彼のまったいらな胸に視界が埋められた。


どうせならぽよんぽよんのオッパイの方がいいなと思ったけれど、彼の腕の中は不思議と胸が穏やかに温かくなった。


「お前人には頼れって言う癖に、自分の時は全部背負う癖どうにかしろな?

 こっちは心配で気が気じゃねーよ!」


怒ったような口調で捲し立てるけど、それは胸に心地が良いものだった。


ああ、彼は本当に僕が欲しいものをくれる人だ。


「ふふふ。その点に関してはアリババ君も人の事言えないよ?」

背負わなくてもいいものまで一人で背負ってしまうくせに。


どうやらとても思い当たる節があったようで、琥珀の瞳を気まずそうに漂わせると、

ひとつ呻いた後に頭をバリバリと掻いた。


「俺も頼るようにするから、お前も努めろって。」

照れ隠しなのか、僕の頭をぐっと胸に寄せる。

 

僕はひとつ笑うと、顔をあげて彼の瞳を覗きこんだ。

「アリババ君がキスさせてくれたら元気になるんだけどな?」

 

彼はキョトンと僕を見返して、「なんだ」と破顔した。

「そんな事でいいなら好きなだけしていーぜ?」


嬉しいけど僕以外の人にそんな事いっちゃダメだよ?と心中で呟いたが、ここはせっかくなので慰めて貰おうと思う。


「うん、ありがとう。」

都合のいい事に彼の上に乗っかっている状況なので、そのキレイな顔に寄ると金色に縁取られた琥珀の瞳が揺れた。


「アラジンちかっ…」


僕はゆっくりと瞳を閉じると、その抗議の声を飲み込むように、唇を重ねる。

柔らかくて暖かな感触と鼻を掠める彼の匂いに、信じられないような幸福感が胸を満たした。

 

抵抗らしい抵抗がなかったので、何度か啄むように唇を寄せると、大層焦った様子の彼が僕の口に手を当て上半身を起こして押し返してきた。


「口にって聞いてねぇ!!!」


「そういえば言ってなかったねぇ♪」


僕は極上の笑顔で笑うと、うぐっと言葉を詰まらせた。


「ねぇアリババ君。」


君は僕の人生に色彩をくれたって事に気づいているかな。


僕の感情をここまで揺り動かせる人は他にいないんだ。

期待感、一体感、充実感、喪失感。

感情を感じる事が生きる事だとするならば、その大半を君は占めてしまっている。

 


月の光にやんわり光るその髪をひとふさぐいと引っ張ると、再び唇に口付けた。

 

マギの存在意義。

それは、王を導く事。

 

「だいすきだよ、僕の王様。」

 

だから、僕は最後の一瞬まで君の為に在るよ。

 

2012.04.18 Wednesday

■小さなマギの恋

君の鼓動は心地よくて、その胸に耳を着けていつまでも聞いていたくなる。


君が僕を想い紡ぐ言葉や瞳は、なんであんなに胸が暖かくてくすぐったいんだろう。


君の唇や匂いは、何故あんなにも僕の心を満たすんだろう?

 

ああ、君の感情すべてが僕に向いてしまえばいいのに、なんて不謹慎な事を考えてしまうよ。


書物では得られなかったこの感情はなんて言う名前なんだろう?


「君がまだいたら教えてくれたのかなぁ。」


青く高い空は白い雲を棚引かせ地平線で海と交わり、まるで地上と繋がっているのではないかと思う程広い。


その晴れやかな空のもと、シンドリア宮廷の中庭にある草むらにねっころがって、小さなマギは昨日の事を思い出しては長いため息を吐いた。

 


「あ〜そりゃ恋だろ。」


突如、図上から声がして辺りを見渡すが、人の気配がしない。

鼻を掠める桃の香りと、黒いルフの飛来でもう相手は特定できてはいるのだが。



「ジュダルくんは、本当に桃が好きだねえ。」


ただ相手から殺気を感じないので、構えずにのんびりと問いかけた。

たぶんあの黒い野獣はアルサーメンの幹部がいなければ、それほど邪悪ではないように思えた。

むしろ普段は寂しがりやで、構ってちゃんで少しおばかだと言う事に、皇女と皇子と共について来たらしく遭遇率が上がったこの頃気付いた。



「てか、お前。

 前半の声にでてたぜ?そりゃ恋だって〜。」


ヤシの木の幹に器用に鎮座して桃をガリガリかじりながら黒い猫は僕を指差して言った。


全部声に出ていたとはウッカリである。



「恋…?」



確か書物の中に『恋愛小説』なるものがあったけど、さっぱり意味がわからなかった覚えがある。


ただその時にウーゴくんが、『恋は素敵な事で心が成長するにはとても大切だよ』と言っていたのも覚えている。

もしやとは思っていたものの、指摘されるとやはり驚くものだ。

しかしその感情を理解できるという事は、そのキモチを抱いた事がある訳で。



「ジュダルくんは恋をしているの?」


まさか自分に話の矛先が向くとは思ってなかったらしい彼は、目を真ん丸にして僕を眺めるとニヤリと笑った。



「おぅ、してるぜ?」


彼の想い人が誰かが容易に想像できたあたり、僕は恋が何かは実はわかっているのかもしれない。

それとも、彼がわかりやすい人種なだけなのか。



「シンドバッドおじさん?」



どうやら図星だったらしい彼が、木から落っこちてきた。

だって彼が”欲しい”って言ってるのは彼だけだもの。

しかしその理論でいくと僕のこの気持ちもそうなのだろうか。


着地は浮遊魔法でなんとかやり過ごしたらしいジュダルくんが、僕の鼻にくっつきそうなくらい近づいてくると、彼のまわりの黒いルフたちがザワザワと騒いだ。



「チビのくせに生意気。」



腹いせだろうか、そのまま僕の口に噛みつくように口付けると口内に鉄の味が広がった。


「痛っ…」



彼は僕が顔を歪めた事に気分が良くなったのか、アハハと笑うと空飛ぶ絨毯に乗って街へと消えていってしまった。


一体何をしたかったんだろうあの黒猫は…。


彼が消えた空を見つめると、そっと溜め息をついた。 



2012.04.18 Wednesday

■小さなマギの恋2

僕は未来という結末を知っても尚、君と居る事をやめたくない。


むしろ一秒でも君の傍に居たいと願うんだ。


「モルさん。アリババ君を見なかったかい?」


今日は休日で、彼の師匠は絶対稽古をつけてくれないのはわかっていたから、部屋を覗いたけれど目当ての彼は居なかったのでぶらぶらと探す事にした。


「そういえば、朝食をとってから見かけてませんね。惰眠を貪っているのでは?」

相変わらずのテンションで淡々と語る彼女は、切れ長な目を益々細めて眉を寄せた。


「ふふ。僕もそうかと思って部屋に行ってみたんだけど居なかったんだ。」


彼女に有難うとお礼を言うと、宛もなく街へと繋がる道に足を向けた。


彼は今日は休日なのだから、一緒にいなければいけないという道理はないわけだが、なんだか何も言わずにどこかに出かけてしまった事に寂しい気持ちを見つけて、独り驚いた。

「変なの」


あまりべったり一緒にいても、アリババ君は困るかもしれないし。


街へ出ると、色とりどりのテントを張った露天が立ち並んでいて。
見たことのない果物や、大きな貝殻を細工した綺麗な置物、魔法が掛けられた大きなルビーがあしらわれたネックレス。

そこにあるルフ達は楽しそうに忙しなく飛び回って活気に溢れていた。

独りでもワクワクするのだ。
彼といたらもっともっと楽しいに違いない。

とそこまで考えて、自分は本当に彼と居たいんだなぁと半ば呆れた。

でも楽しくて嬉しいのだから仕方がない。


…あれ?
前にも会いたくても会えない状況があったなあ。

あの時は砂漠を越えて君を目指したっけ。

自分は彼を探してばっかりだなと可笑しくなって微笑した。

あの後、モルさんからチーシャンで彼が僕の事を随分探していたと聞いた時は、嬉しくて何故か胸が苦しくなった。


「ああ、やっぱり君に会いたいよアリババ君。」


ひときわ賑わう露店で、前に宮廷の料理にでてきた美味しい果物を見つけて、二つばかり買ってみる。
スイカみたいな外見で、黄色のみずみずしい果肉はとろける程甘いのだ。


非力な子供が持つには少し重かったので、ターバンにのせて飛び乗ると何かにひっかかったのか、バサバサと髪がほどけてしまった。


ああ、せっかく今朝ジャーファルさんが結ってくれたのに残念。

唇を尖らせて拗ねていると白い宮殿が見えてくる。


そろそろ帰っていないかと、空中散歩のまま彼の部屋を覗くと目当ての金色の髪を見つけた。

彼は午後の陽気に誘われたのか、自分の腕をまくらにベッドに横になっていた。


「アリババ君!」


嬉しくて嬉しくて、ターバンから彼にダイブすると、うげっとカエルが潰されたような声がした。


「アリババ君、アリババ君!」


首にしがみついて頬をぐりぐり押しつけると、覚醒したらしい彼が驚いて僕を見つめている。


「おーおーおー、どうしたアラジン。」

僕の髪を優しく撫でると、彼は微笑を浮かべている。


「ずっと探していたんだよ!君と会えないと君の事ばかり考えてしまって困るんだ。」


首筋に顔を埋めると、シャンプーの香りがフワリとした。


彼は言葉に詰まってしまったらしく、うっと声を漏らした。


何かまずい事でも言ってしまっただろうか?
首筋から顔を離して彼の綺麗な瞳を覗くと、はっと驚いたように目を見開いた。


「唇どうした?切れて痛そうだな…」

そう言うと、心配そうに眉を寄せて親指の腹で優しく唇に触れてくる。


「あ、これはジュダルくんが腹いせに噛みついてきて。」


そこまで言って、黒い彼が言っていた『恋』という言葉を思い出して頬が熱くなった。


「はっ!?噛みついて…えっ?」


彼は何故か酷く狼狽している様に見えるけれど、どうしたのだろうか?


「ああ、大丈夫だよ。戦闘にはなってないし、キスしたらどっかにいってしまったから。」

はたしてあれはキスなのかは大いに疑問だが、口内を舐めた後噛んできたからキスといえばキスだろうか。

 

なんて考えてると、ペロリとアリババ君の舌が傷をなぞった。


「わっ…」

突然の事に驚いて彼をみれば、少し怒ったような顔をしたまま、また舐めてきた。


傷は唇というより、歯にちかい内側を噛まれたので、彼の舌も必然的にそこまでなぞる。

僕は当然嫌なわけもなく、むしろ嬉しいのだけどやたらと胸の音がうるさくて困った。


そしてその舌に触れたらどんな味がするのかが、物凄くきになってしまって。


再び、彼の舌がなぞりにきた時に自分のそれで触れてみた。


すると彼は弾かれるように身体を引き剥がすものだから、彼の首に手をかけてその舌を追った。


「もう、なんでやめるかな?
もっとしていたいのに。」

彼の驚きに開かれた唇に甘噛みして、口内にひっこんだ舌に自分のものを絡めてみる。


暖かくて柔くて、彼が先ほど食べたのであろう甘いなにかの味がした。


あれ、なんだろう胸がザワザワする。

満たされるはずなのに、同時にもっと欲しいという貪欲な感情。


ああ僕は君がスキなんだね。

 

「…プリンの味がする。」


唇を離してひとつ笑うと、バシッと頭を叩かれた。


彼は耳まで真っ赤にして、言葉にならない言葉で呻いている。


ああ、もう可愛いなあアリババ君は。

たぶん彼から舐めてきたから、文句を言うに言えないのだろう。


それにつけこんで、もう一度キスをしようとしたら、また叩かれた。

「このマセガキ!!」


僕は未来はぼんやりわかっているけれど、過程は断片的にしか分からない。

その大半は歴史を動かすような大事に関する事。

故に君とどんな関係になっているのかまではわからない。


「うん、ごめんよ。
でも大好きだから仕方ないよ。」


今は少しでも君にこの想いが届くといいなと、思わずにはいられないんだ。


僕は、赤くなって黙ってしまった君の顔を、焼き付ける様に見詰めていた。


 

2012.04.19 Thursday

※注意書き

 なつが妄想した学園パロディです。


1.基本、アラアリとシンジュしか出てこないよ!

2.アラジンがアリババ君の1つ下で背もおっきいよ!しかもオンナったらしだよ!

3.シンドバッドが先生じゃなくて理事長だよ!



以上大丈夫な方のみ、お読みくださいm(o・ω・o)m

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